SONY PCWA-DE50/A520(IEEE802.11a)
YAN's VAIO SITE - 5GHz LAN REVIEW - 2002.11.21

 SONYは、はやくから54Mbpsの導入に積極的であった。アクセスポイント+ルータであるA500とPC CARD型C500については以前REVIEWした。今回は第2弾となるブリッジタイプのアクセスポイントであるA520と有線LANを無線LANに変換するブリッジタイプであるDE50をREVIEWする。

 左の写真がPCWA-A520という型番を持つ、ブリッジタイプのアクセスポイントだ。A520がルーターを内蔵していたのに対し、このA520はアクセスポイントとしての機能しか持っていない。既にルーターを持っているYANなどにはこちらの方が有り難い。実際、常時電源の入っているこのような機器は壊れる事を前提とした方がよいかもしれない(^_^;)現にYANのルーターは修理中だ。買って半年もたっていないのに。まあ、それはよいとして、別々な方が壊れたときなどに有利だが、別々だと電源がたくさんになるという欠点もある。もちろんケーブルも。少し話がそれたが、このA520、箱を開けてびっくりしたのが、その大ききだ。ものすごく小さい!左のPCカードと較べてくれれば一目瞭然。動作LEDも白色(エラー時は赤)と、壁等に設置してもじゃまにならないようになっている。
 実際にはアンテナ兼本体であるユニットと電源ユニットの2つから構成されている。電源ユニットにLANを接続する。電源ユニットと本体の間はフル結線のRJ45で接続する事になるが、電源供給も兼ねているため、接続を間違えると機器によっては故障の原因となるかもしれない。
 つまり、電源ユニットの方に有線LAN、100Vをつなぐ事になる。電源ユニット自体はコンピューターやルーターなどのそばに隠しておき、アンテナを兼ねている本体だけを壁等に設置するスタイルだ。本体から出ているフル結線のケーブルは1.5mの長さだ。(直付けになっている)そのため、電波状況に合わせて、本体の位置を調整できるようになっている。本体もご覧のように小さく、LEDも白なので、壁に設置してもじゃまにならないだろう。
 このレビュー、A520/DE50だったはずなのに、今までの外観説明が一つであったのを不思議に思う人もあるだろうが、実は、A50/DE50の外観は全く同じなのだ(^_^;)電源ユニットなんか、混ぜたら区別できなくなる(笑)左が後ろからの写真だが、どちらがどちらだったか思い出せません(笑)後ろのフタははずれるようになっており、壁に設置しやすいようになっている。
 左の写真は、GigaPokectサーバーとPicoPlayerを今回のA520/DE50でつないでみたものだ。ご覧のように、MPEG2 8Mbpsでもとぎれることなく再生される。ちなみに、SRXには、同じくPC CARDタイプのC500をさして同時に再生してみた。当然だが、こんな近距離で問題があるはずがない(^_^;)それにしても、LANコンバータであるDE50は便利だ。一度DE50とアクセスポイント間に接続を確立してしまえば、本体は何もしなくても良いのだ。有線LANでLANに接続できる環境があれば、本体には何のドライバもいらない。今時、有線LANができないコンピューターは探す方が難しいであろう。無線LANドライバ等がいらないので、古いOSでも良い。また、特にデスクトップではPC CARDスロットもPCIスロットも使わずにすむのも利点だ。使ってみればわかるが、これは本当に便利

 さて、実際の運用に関してだが、職場でA500とC500で繋いでいるコンピューターに接続して、C500とDE50を較べると明らかにDE50の方が感度がよい。向きを変えてもだ。また、C500の時は、受信状態やコンピューターの負荷によってはちょっと引っ掛かる事もあるのだが、このDE50では全然途切れなかった。前述したように、デスクトップではPC CARDスロットもPCIも使わないのでとても便利である。そこで、100baseの有線LANとの比較を少ししてみた。いつものGigaPocketに入っているDEMOをMPEG2で書き出し、それを転送する時間を計ってみた。有線LANのみで接続した場合、5秒で転送できたのに対し、一方のコンピューターを有線LAN、もう一方をDE50とA520、つまり、com1-有線-A520-無線-DE50-com2と言う接続では、31秒かかる。また、両方とも無線、つまり、com1-C500-無線-A520-無線-DE50-com2という、54Mbps無線のみの接続では46秒となった。有線と較べると、確かに遅いが、11Mbpsと較べると、十分実用となる速度であるといえる。